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<今日>
くりらじCyclingPodcast

2008-12-18
ヒンクさんのイギリス自転車事情リポート(レポート)
サイクルくるくるのみなさま

みなさん、初めまして、ヒンクと申します。
いつも楽しく皆さんのお話をお聞きしています。podcastを聞きながら、にやついた
り、「へぇ〜。なるほど!!」や「なんでやねん!!」
とついつい相づちを打ってしまったりします。


さて、今回メール差し上げたのは、イギリスの自転車事情を報告させて頂こうと思っ
たからです。
現在私はイギリスの田舎町に住んでいるのですが、日本の自転車事情とは違う部分を
多く発見しています。

こちらでは自転車に対する意識が、特に安全に対する意識が日本とは大きく違います。

まず交通事情について。
多くの道路に自転車レーンが設けられています。そしてみんながそれに従って道路を
活用しています。
自転車が歩道を走っているなんて、滅多に見かけません。
私はランニングもするのですが、日本にいたときは歩道を走っていても後ろからきた
自転車にベルを鳴らされながら抜かされることは日常茶飯事でしたが、こちらにきて
からは歩道で一度も自転車に抜かされた事もありませんし、自転車のベルの音を街中
で聞いたことがありません。
(そもそもベルのついた自転車が滅多にありません。これは合法です)
老若男女、車種を問わず、サイクリストは自転車レーンを走り、もし自転車レーンが
なければちゃんと車道の左端を走っています。誰も逆走なんてしていません。
また、日本の信号のある交差点でよく見かける「二輪車用の停止線」と同じ発想で
自転車専用の停止線が要所で見かけられます。また、自転車専用の信号も多くありま
すし、少し大きな交差点に行きますと、自転車にも右折用のレーンがちゃんとありま
す。

道路を使うみんなが互いの事を気遣って運転しています。
自動車の人はちゃんと自転車や歩行者、馬(車両扱いで、時々車道を歩いています)を
気遣い、そちらを守る運転をしてくれます。
そしてモーターバイクや自転車を含めた二輪車は、歩行者、馬を気遣って運転します。

横断歩道では、自動車のドライバーが横断待ちをしている歩行者や自転車を見かける
と、ちゃんと止まってくれます。(日本でもそのような法律ですが、暗黙の了解
があるかのように車が先にいってしまいますよね)
横断歩道での歩行者優先が徹底されています。
(しかしながら、ロンドンのような大きな町は例外のようですが…)


自転車そのものについて。
変速機能のついていない自転車は珍しいです。
大抵の自転車には変装機能がついていて、白髪のおばあちゃんでさえも切り替えのつ
いた自転車に乗っているのを見かけた時には驚きました。変速と言っても、日本車に
あるような内蔵3段とかではなく、外装6段や7段くらいがメジャーのようです。
また同じように珍しいのが、ハンドルの前にカゴのついている自転車は今までに数台
しか見たことがありません。
多くの人がリアタイアの横にサイドバッグをつけています。そしてそのサイドバッグ
をそのままビジネスバッグのように使っていたりします。

次にサイクリストについて。
多くのサイクリストがヘルメットを着用し、ほぼ全ての人が手信号を出します。
これも老若男女、車種問わずにちゃんと手信号を出しています。
その手信号も形式的・事務的に出すのではなくて、ちゃんと30~50メートル手前か
ら出し始めます。
また、夜間や雨の日の走行については、ちゃんと視認性の高いリフレクターのついた
ウエアを着るようにしているようです。もちろん傘を差しながらの運転なんて誰もし
ていません。
こういったところに、とても感心しています。
(もっともイギリスの場合は、歩行者の場合も傘をささないこと多いようですが…)
そのウエアというのが、いかにもって感じの真っ黄色のウエアなのですが、みんなが
着ているので全然恥ずかしくないですね。
またヘッドライトやテールライトも当たり前のようにみんながつけています。


そんなイギリスではありますが、自転車の窃盗に関する意識も高いようで、
駐輪するときは、いわゆる「地球ロック」(柱やサイクルラック等の固定物にロック)
が当たり前です。
またほとんどの鉄道の駅に大きな駐輪場が設けられていて、電車内にもタイヤを外し
たり輪行バッグにいれたり、追加料金を払うことなく乗り込む事ができます。


ざっと紹介させていただきましたが、
日本の自転車事情、交通事情とは大きく異なっている事が伝わりましたでしょうか。
白髪のおばあちゃん、ブロンドヘアーのお姉さん、イカツイお兄さん、ヤンチャそう
な子ども、、、そんなみんなが自転車に乗って、ヘルメットを被り、車道を走り、手
信号を出している景色が思い浮かぶでしょうか?


日本でもちゃんと互いの事を思いやりながら、そして安全意識をもっと高めていきた
いものです。

もし、万が一、イギリスで試してみたいことや、私に出来ます事がございましたら、
ご一報頂ければ出来ます範囲でお力になりたく思っております。

それでは皆様、よいお年を!!

Posted by mur130

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